特集

毎日フォーラム

「官と民」「中央と地方」をつなぐ政策情報誌「毎日フォーラム」の記事を掲載しています。

特集一覧

毎日フォーラム・特集

Vアラート 進化する防災通報システム

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷
災害時には迅速な情報発信が不可欠だ。熊本地震でがれきが散乱する中、車椅子を押しながら避難する人たち=熊本県益城町で2016年4月16日
災害時には迅速な情報発信が不可欠だ。熊本地震でがれきが散乱する中、車椅子を押しながら避難する人たち=熊本県益城町で2016年4月16日

空いたVHF放送波を利用

 2011年3月の東日本大震災や今年4月の熊本地震などの震災に加え、台風などの風水害も毎年多発している。差し迫った災害の情報を住民へ的確にどう伝えていくか、伝達手段は情報の質が問われるようにもなってきた。国の「Jアラート」(全国瞬時警報システム)などが全国を広くカバーしている一方で、アナログ放送の終了に伴って空いたVHF放送波を利用した民間企業が主導する「Vアラート」も登場した。度重なる災害を受けて、国内の防災通報システムは進化しつつある。

 Jアラートは、津波をはじめとする大規模災害や、武力攻撃の事態が発生した際に、国民の保護のために必要な情報を、通信衛星を利用して瞬時に自治体に伝達するとともに、地域衛星通信ネットワークに接続された同報系市町村防災行政無線(防災行政無線)や有線放送電話を自動起動させ、サイレンや放送によって住民へ緊急情報を伝達するシステムだ。04年度から総務省消防庁が開発、整備を進め、実証実験を経て07年2月から自治…

この記事は有料記事です。

残り4587文字(全文5021文字)

あわせて読みたい

注目の特集