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SUNDAY LIBRARY

白河 桃子・評『ルポ 貧困女子』『LIFE SHIFT』

◆『ルポ 貧困女子』飯島裕子・著(岩波新書/税抜き820円)

◆『LIFE SHIFT』リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット/著(東洋経済新報社/税抜き1800円)

 トランプが「期間限定の独裁者」とも言われるほど権力を持つ米大統領に! 米国人の夫を持つ友人や米在住の友人たちはみな、トランプ大統領誕生に大ショックを受けていた。日本人はアジア人。白人男性至上主義の国になったら住みにくい。私のジムのインストラクターのマッチョ男子は、「トランプで初めてニュースに興味持った」と言う。「米軍とか撤退しちゃうんですかねー?」と言うので「ないとは思うけど、日本が自力で軍備を増強することになったら、あなたみたいに体を鍛えている人は徴兵されちゃうかもね」と、ちょっと言ってみた。すると彼は「えーっ、いやっすよー。オレ、戦争とか」と顔をしかめる。世の中が暴力で支配されると彼のように筋肉量の多い男性が優位になるのに、彼らは平和な日本が育んだ優しい男子なのだ。

 トランプ大統領を生んだのは「格差」だと言われている。所得格差を表すジニ係数がなぜ注目されるのかというと、格差を放っておくと社会が不安定になるからだ。白人の貧困層の不満がトランプ大統領を誕生させ、反対デモが起き、すでに米国内で暮らす非白人やLGBTの人たちが嫌がらせを受けたりしている。彼が人が変わったように良い大統領になったとしても、彼が芽吹かせてしまった対立や分断が米社会を不安定にするだろう。

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