露大統領特別代表

北方領土、環境保護「政治とは別に」

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イワノフ氏、協力拡大提言 世界遺産「知床」拡張に前向き

 【モスクワ真野森作】ロシアのセルゲイ・イワノフ大統領特別代表(自然保護活動・環境・交通問題担当)は6日、毎日新聞のインタビューに応じた。北方領土における日露の環境保護面での協力拡大について「政治・外交問題とは別に実現可能だ」と言及。北海道東部にある世界自然遺産「知床」の範囲を隣接する北方四島と北隣の千島列島ウルップ島(ロシア領)まで拡張するという日本の環境保護団体の構想に「まさに理にかなっている。露日の貿易経済政府間委員会の枠内で検討すべきだ」と積極姿勢を示した。

 プーチン大統領は北方領土での日露の多面的な共同活動に意欲的で、今月15日に迫るプーチン氏と安倍晋三首相の日本での首脳会談で環境分野の協力も議論される可能性がある。イワノフ氏は共同経済活動については「法律的に難しい問題がある」と指摘する一方、「大事なのは島々からの人口流出を止めたこと。すでに空港や道路、水産コンビナートが完成し、経済が動いている」と、北方領土開発の重要性を強調した。

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