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おもしろいもの観た?

猥雑なエネルギー渦巻く歴史劇

 シェークスピアの歴史劇は何となくハードルが高い。王の名前が付いた10編は、王権を巡る陰謀や戦乱が繰り広げられる。そんな先入観を、何人も登場するエドワードやヘンリー、リチャードが後押しするのも否定できない。

 そのなかにあって、飲んだくれで太鼓腹の騎士フォールスタッフが登場し、喜劇味を帯びるのが「ヘンリー四世」2部作(22日まで新国立劇場中劇場、小田島雄志訳、鵜山仁演出)である。父と息子の相克、宮廷の建前ではなく社会の下層にあって本音で生きる庶民の猥雑(わいざつ)なエネルギー。“歴史”を脇役に追いやり、ロック音楽と共に時代も国境も超える人間の物語が躍動する。

 15世紀初頭。ヘンリー四世(中嶋しゅう)はいとこのリチャード二世から王位を簒奪(さんだつ)した罪に…

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