【ブリュッセル八田浩輔】選挙運動で外国人への差別を扇動した罪に問われたオランダの極右政党、自由党のヘルト・ウィルダース党首(53)の裁判で、西部スキポールの裁判所は9日、刑事罰なしの有罪判決を言い渡した。検察側は罰金5000ユーロ(約60万円)を求刑していた。
ウィルダース氏の弁護団は控訴の意向を示した。同様の罪に問われるのは2度目で、前回2011年は無罪判決が確定した。
イスラム移民排斥を掲げる自由党は来年3月の総選挙で第1党をうかがう支持を集めている。ウィルダース党首は14年の地方選挙の応援演説で「モロッコ人が増えるのと減るのと、どちらがいいか」と尋ね、聴衆が「減らせ」と繰り返すと「そうしよう」などと応じた。オランダ刑法は、人種や宗教などを理由に公共の場で差別や憎悪をあおる表現を禁じており、差別的発言だと市民から告訴され、検察当局が起訴した。
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