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時代の風

自由・平等・福祉の論じ方=総合研究大学院大教授・長谷川眞理子

長谷川眞理子氏=丸山博撮影

生物的性差、基礎知識に

 クジャクというと、普通は誰もが雄のクジャクを思い浮かべるだろう。そう、あの美しい長い飾り羽を広げた姿である。もしかすると、雌のクジャクがどんな姿をしているか、思い描けない人さえおられるかもしれない。雌には派手な飾り羽はなく、全体の色も地味である。

 雄のクジャクの飾り羽は雌に対する求愛のディスプレーのためだけのものだ。それ以外の意味はない。雌はあんな羽なしでも十分に生きていけるのだから、「生きる」という意味での機能はないのである。配偶の季節になると、雄は朝から晩まで羽を広げて震わせ、雌を誘う。本物の雌が目の前に来たのではなく、スーパーの袋が風に飛ばされて来ただけでも、それに対して羽を震わせる。強い風が吹くと、おっとっとと倒れそうになりながらも、ディスプレーを続ける。

 雌は、そんな雄たちを横目で見ながら餌をついばみ、ほとんどの雄の努力を無視する。配偶すると決めたら、…

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