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張競・評 『炸裂志』=閻連科・著

 (河出書房新社・3888円)

メルヘン的な舞台に社会珍現象を活写

 一作ごとに独創的な手法と、大胆な言語実験で読者を驚かせた閻連科(イエンリエンコー)だが、この小説でも意表を突く物語構成と夢幻的な語りで、奇妙な作品世界を紡ぎ出した。

 炸裂(さくれつ)は中国北方のどこにもありそうな村である。この村には朱(チュー)と孔(コン)という、二大家族があり、長年、対立していた。共産党員の朱慶方(チンファン)が村長として村に君臨し、文化大革命中、理不尽な理由で孔家の家長孔東徳(ドンダー)を刑務所にぶち込んだ。

 ある日、死刑になったはずの孔東徳が突如、刑務所から帰ってきた。彼が持ち帰った外の世界の伝聞はやがて…

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