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読書日記

著者のことば 原口剛さん

原口剛さん

 ■叫びの都市 原口剛(はらぐち・たけし)さん 洛北出版・2592円

寄せ場の「地勢」描く

 日本最大の日雇い労働者街、大阪市のあいりん地域。釜ケ崎、略して「釜」とも呼ばれる。人文地理学の神戸大准教授が、この街を起点に、戦後下層労働者史を描いた。農村や炭鉱から流出した労働者は、日雇いの土木・建設、港湾労働で全国の日雇い労働者街や仕事現場を点々として、経済成長を支えた。「彼ら『流動的下層労働者』は、社会の隅々まで流れる資本主義の『血液』でした」

 本書は、日雇い労働者をめぐる出来事の同時性や影響関係を強調する。1959~60年、東京・山谷で暴動…

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