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混迷を深める世界情勢のなかで、とるべき針路は――。日本を代表する国際政治学者が交代で論じます。

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国際政治の法則 民主国家同士は戦争せず=田中明彦・東京大東洋文化研究所教授

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左上からバングラデシュのテロ現場、英国EU離脱へ、習近平・中国国家主席=AP、米大統領選で勝利したトランプ氏=AP コラージュ・田中美里
左上からバングラデシュのテロ現場、英国EU離脱へ、習近平・中国国家主席=AP、米大統領選で勝利したトランプ氏=AP コラージュ・田中美里

 この一年を振り返って、これほど激動した年はなかったと思う人も多いと思う。イギリスの欧州連合(EU)離脱決定、はらはらどきどきした米大統領選挙とその結果としてのトランプ氏当選。シリア内戦は一向に終結に向かう動きをみせない中、トルコではクーデター騒ぎがあり、ブリュッセルでのテロなどのほか、バングラデシュのテロでは日本人にも犠牲者がでた。日本周辺では、年の初めから北朝鮮が核実験やミサイル実験を繰り返した。中国の南シナ海での勢力拡張に対して中国の主張を否定する仲裁裁判の結果がでたが、中国は無視を高言。これに対し、係争中のフィリピンで新たに就任したドゥテルテ大統領は、中国への融和的な動きもみせる。まことに、複雑にして激動した国際情勢であった。

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