歌舞伎

十二月大歌舞伎 絵本が素材、演出も楽しく=評・小玉祥子

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 3部制で1部が絵本が素材の新作「あらしのよるに」(きむらゆういち原作、今井豊茂脚本、藤間勘十郎演出・振り付け)。

 真っ暗な嵐の夜に互いの素性に気付かぬまま友達になったオオカミのがぶ(獅童)とヤギのめい(松也)。2匹は相手の正体を知った後も障害に負けず、友情を貫こうとする。

 浄瑠璃を用い、だんまりや立ち回りを入れるなど歌舞伎的技法をふんだんに盛り込んだ演出が楽しい。食べる側のオオカミと食べられる側のヤギ。獅童が葛藤を抱えつつ、めいを思いやる様を愛嬌(あいきょう)たっぷりに見せ、松也はおびえつつも、がぶ…

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