連載

憂楽帳

50年以上続く毎日新聞夕刊社会面掲載のコラム。編集局の副部長クラスが交代で執筆。記者個人の身近なテーマを取り上げます。

連載一覧

憂楽帳

食わず嫌い

  • はてなブックマーク
  • メール
  • 印刷

 鍋料理が恋しくなる12月は、一年でみその出荷量が最も多い。岐阜出身の私が好むのは赤みそ。関東出身の友人には「色がすごい」とけげんな顔をされ、赴任した静岡市のスーパーでも脇役だ。救いは赤、白、合わせの3種から選べる市役所食堂の「みそサーバー」。運営するレストラン駿河の白鳥隆彦さん(63)の「利用者の多様な声に応えた」という気配りがうれしい。

 少数派の赤みそだが、調べてみると、脳の働きを高めるレシチンや、疲労回復効果のあるアルギニンなどが含まれる。愛知・尾張出身の織田信長と豊臣秀吉、三河出身で今年没後400年の徳川家康、彼ら三英傑が活躍したのは赤みそ効果とも言われる。全国味噌工業協同組合連合会の小林悦治専務(63)は「戦国時代は保存食が乏しく、領民の暮らしを守るため、優れた武将ほどみそを大切にした」と話す。

この記事は有料記事です。

残り74文字(全文431文字)

ご登録から1カ月間は100円

※料金は税別です

あわせて読みたい

注目の特集