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クレプトマニアの実情/2 「刑事罰では治らない」 逮捕10回、施設で治療中の30代女性 /青森

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 「もっと早く自分が病気だと知りたかった」。そう語るのは東海地方出身の女性。年齢は30代後半だ。現在、クレプトマニア(窃盗症)の治療に取り組む施設「赤城高原ホスピタル」(群馬県渋川市)に入院している。はきはきとした口調、若々しい身なり。「窃盗」のイメージにはほど遠い。

 女性は、25歳ごろから「万引きがやめられなくなった」という。「10回ぐらいは逮捕されました」。経済的に裕福な家庭で育ち、学生時代にはモデルをしていたこともある。犯罪とは無縁で、「勝ち組だと思っていた」人生。社会人になっても、完璧主義と負けず嫌いの性格で営業職の激務をこなし、20代で年上の部下を持つほどになった。

 だが、営業ノルマを達成しなければならないプレッシャー、そして「成果」を求められるストレスで、「心と体のバランス」が崩れた。「食べて吐くことで、汚い自分を清められる」と感じ、過食嘔吐(おうと)を繰り返すように。そして、飲食店や食料品店で「たくさん食べる人だと思われたくない」という気持ちから、商品を盗む行為につながっていったという。

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