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がん大国白書

第4部 最良の選択求めて/10止 納得できる時間に

真理子さんの自宅での様子を記録したノートを見ながら語る高林裕行さん=下桐実雅子撮影

 「悔しさは残るが、多くの人に支えられて、やり切ったという思いが強い」。東京都新宿区の会社員、高林裕行さん(40)は10月、母真理子さんを自宅でみとった。67歳だった。真理子さんは今年の春先から肋骨(ろっこつ)の痛みを訴え、8月に胆のうがんと診断された。手術や抗がん剤など治療ができない状態だった。

 裕行さんは何か治療法はないかと探し求めた。父(73)もがんを患うが、母の見舞いで疲れていった。「このままでは共倒れしてしまう」。病院の相談支援センターで、自宅の近くに家での生活を支える訪問看護や介護サービスの拠点「坂町ミモザの家」があると知った。相談に行くと、管理者の秦実千代さんから「あなた方なら大丈夫」と背中を押された。9月下旬に真理子さんは退院した。

 自宅へ帰った真理子さんは「夢みたい」と口にした。看護師らが毎日来てくれた。裕行さんも看病に参加し、「自宅での時間がなかったら、今も、もんもんとしていたかもしれない。情報を得て選択の幅が広がった」と振り返る。

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