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野外に外来カブト、クワガタ 日本の固有種との交雑懸念

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 外国産のカブトムシやクワガタムシが野外で見つかる事例が相次いでいる。マナーを守らない飼い主が放しているとみられ、日本の固有種との交雑種が生まれている可能性も指摘される。しかし、大量の個体が既に国内で流通しており、飼育などに規制をかけるのは難しいのが現状だ。

 ●発見例相次ぐ

 「明らかに日本固有のクワガタではないですね」。伊丹市昆虫館(兵庫県)で学芸員を務める田中良尚さん(39)は1枚のオオクワガタの写真を示した。同館がある昆陽池(こやいけ)公園で2年前の夏に見つかったものだ。日本の固有種と比較すると、大あごの内歯が内側に向いており、東南アジアなどに生息するグランディスオオクワガタか、その遺伝子が入った雑種とみられるという。「飼育できなくなって逃がしたか、脱走した可能性が高い」と分析する。

 おかしな個体の発見例はこれだけではない。昨年9月に同じ公園内で見つかったヒラタクワガタは、一般的な本州の個体に比べて幅が広くがっしりした体を持ち、南西諸島のものに近い特徴を備えていた。阪神間の山中では近年、大あごの形や大きさの面で国産の天然物とは考えられないオオクワガタが相次いで採集されたという。ヒラタクワガタやオオクワガタは、外国産のものとかけ合わせると雑種が生まれることが知られており、田中さ…

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