歌舞伎

仮名手本忠臣蔵 第三部 幸四郎が見せた親心=評・小玉祥子

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 3カ月連続による完全上演の最後。

 魁春の戸無瀬、児太郎の小浪が母娘の道中を美しく見せる「八段目 道行(みちゆき)旅路の嫁入」から始まり、続いてが眼目の「九段目 山科閑居」。「雪転(ゆきこか)し」からの丁寧な上演だ。幸四郎の加古川本蔵が、娘小浪(児太郎)への命を捨てることも辞さない親心を細やかに見せた。梅玉の由良之助が泰然とし、錦之助の力弥がりりしく優しい。児太郎はかれんで、力弥への幼くいちずな愛がうかがえた。魁春の戸無瀬は娘への優しさを感じさせたが、「欲しがるところは、やまやまある」のセ…

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