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号外埼玉・朝霞 少女監禁事件控訴審 寺内樺風被告に懲役12年
流れ着いた国で

~インドシナ難民は今/上 救出35年、息子は教師 苦難の定住、教育に懸けた父の夢

教壇に立ち、数学を教えるグェン・ドアン・ギャブさん=兵庫県姫路市の県立姫路南高で、山縣章子撮影

 「あの時、日本のタンカーが通らなければ、私は今ここにいなかったかもしれない」。兵庫県立姫路南高(姫路市)の数学教師、グェン・ドアン・ギャブさん(29)は今年4月、担任クラスのホームルームでこう切り出した。新たな学校に赴任する節目などにしている自己紹介だ。

 目鼻立ちがしっかりしているが、名乗らなければベトナムがルーツとは分からない。父グェン・バン・トアンさん(60)は1975年、ベトナム戦争でサイゴン(現ホーチミン)が陥落した時、近郊で農業をしていた。兄2人は戦死。国の混乱はその後も続いた。「子供たちには、きちんとした教育を受けさせたい」。そう決意し、81年6月、新婚の妻や70人の仲間と長さ13メートルの小舟に乗り込んだ。高波での沈没は免れたが、エンジンが壊れ1週間漂流。食料が尽きかけた時、日本のタンカーに奇跡的に遭遇し、長崎へ上陸した。

 当時、日本は難民問題に向き合い始めたばかり。難民条約に未加入のまま、75年にトアンさんのような「ボ…

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