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最前線の記者がそれぞれの取材テーマを論じます。1976年にスタートした毎日新聞を代表するコーナー。

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「老老介護」殺人事件=山縣章子(姫路支局)

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介護中の妻を殺害した容疑で、兵庫県警に家宅捜索される夫婦の家=同県加東市で4月6日、姜弘修撮影
介護中の妻を殺害した容疑で、兵庫県警に家宅捜索される夫婦の家=同県加東市で4月6日、姜弘修撮影

周囲の「半歩介入」必要

 介護の重い負担から家族を手に掛ける殺人が後を絶たない。4月には兵庫県加東市で82歳の男が介護中の妻(当時79歳)を殺害し、10月に有罪判決が言い渡された。妻には精神疾患と認知症の症状があって介護殺人の典型例ともいえるが、この夫に関しては行政が相談に乗り、同居の家族もいて、近所に長年の知人もいた。それでも、夫が独り思い詰めた末に起きた悲劇に考えさせられる。外から見えにくい「介護者の限界」に気付くため、周囲はどこまで踏み込むべきなのだろうか。

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