ホーム転落事故

繰り返される、障害者守れぬ社会

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 障害者の社会進出が進む中、街や社会はハンディキャップを持つ人たちを受け入れることができているだろうか。「欄干のない橋」ともいわれる鉄道駅ホームから転落して死亡した視覚障害者の家族や友人たちは、そんな思いを抱きながら、ホームドア設置など防止策の拡充を願っている。【今井美津子、釣田祐喜、遠藤大志】

「子どもが喜ぶことをいつも考えていた」

 今年8月、東京メトロ銀座線青山一丁目駅ホームから転落し、電車にひかれて亡くなった品田直人さん(当時55歳)は2008年までの約2年間、出身地の北海道江別市の幼稚園で園長を務めた。現在の園長、小原愛香さん(43)は、園児の誕生会でギターを弾いて賛美歌を披露していた品田さんの横顔を覚えている。

 子ども好きだった品田さんは、視野が狭くなり視力も徐々に低下する病気にかかっていると、園児に分かる言葉で説明していた。「園児とぶつかったり足を踏んだりしないように配慮して歩いていた。園児たちも品田さんの手を引いていたわっていた」。だが、症状が進み、これ以上は続けられないと園長を辞めたという。

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