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遠藤靖典
演奏会を聴きに行くときに忘れてはならない優先度トップのモノ、それは何を置いてもチケットと交通パス。これだけあれば、後は時間さえ守れば必ず演奏を聴くことができる。そして次にくるのが服装である。そしてこれが、筆者にとって結構頭を抱える難問なのである。
ファッションセンスのある人であれば悩みはなかろう。出かける前にどれを着ようと悩みながら即席のファッションショーをしつつ、最終的にこれと決めた服装に落ち着く。また、無頓着な人も問題ない。そもそも何も考えていないので悩む必要がない。問題は、自分にセンスがないという自覚はあるが、さりとて何でもいいという状況でもない、という人である。同伴者の目が突き刺さる、という方もおられようし、演奏会の雰囲気に合わせないと、と思う場合もある。
同伴者の厳しい目がある場合はまだよい。決めてもらえばよいからである。問題は、演奏会の雰囲気に合わせようとする場合である。海外での演奏会では、その演奏会固有のドレスコードが存在することがある。これは通常公演よりも音楽祭のような、ある種祝祭的な催しの時に多い。そのような場合、公的に「ドレスコードは斯々然々(これこれしかじか)となっております」とアナウンスされることはほとんどなく(全くないとは言わない…
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