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不知火のほとりで

石牟礼道子の世界/53 献身

 <日曜カルチャー>

被虐の生、寄り添う魂

 「自宅でぶらぶら」「健康。常人と変わらない」「健康体と思われる」「全快と思われる」

 チッソ水俣工場が1964年1月に作成した「水俣病患者一覧表」。105人の患者名が列挙され、工場による“判定”が記されている。工場が患者へ支払う見舞金の改訂に利用されたという。

 <患者の実情がたいしたものではないように報告したいという調査者の忠誠心と、おそらく上の方での、実態を抹消したいという想いが、ひとつになっての一覧表であったろう>と石牟礼道子さんは『苦海浄土』第2部『神々の村』に書いている。

 一覧表は『水俣病にたいする企業の責任-チッソの不法行為』(水俣病研究会)第2章「患者・家族の実態」…

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