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身じまい練習帳

「無葬社会」のリアルを知りたい

「無葬社会」の表紙

 昨年、「寺院消滅」を書いて話題となった鵜飼秀徳さんが新刊を出した。今度のタイトルは「無葬社会」。NHKが6年前、引き取り手のない遺体の急増を取り上げて「無縁社会」が流行語になったが、それに似た造語。私たちはこれから<葬送>を<無>くしていくのか。

 鵜飼さんは雑誌記者だが、京都の寺に生まれて副住職も務めている。前作では「地方の寺を中心に、寺は消滅の危機にある」と指摘して衝撃を与えた。新作ではまず、ジャーナリストとして、主に都市部の現場を歩き回った。

 亡くなる人がたくさんいるのに火葬場が不足する首都圏の一部地域では、混み合いそうな時間帯に焼いてほしいなら、亡くなる時刻を見越して「事前予約」しておくケースがあるという。いきおい、火葬するまで待つために「遺体ホテル」が繁盛する。建設計画に反対する周辺住民たち。説明会で施設側は「人はみんな死ぬんです、みなさんもいつかは……」と声を上げる。孤独死が増えて、遺品整理業者は急増した。生前大切にしてきたもの…

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