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SUNDAY LIBRARY

小林 聡美・評『風邪の効用』『身体から革命を起こす』

◆『風邪の効用』野口晴哉(はるちか)・著(ちくま文庫/税抜き600円)

◆『身体から革命を起こす』甲野善紀・田中聡/著(新潮文庫/税抜き520円)

 今年もインフルエンザが流行(はや)っている。毎年すたれることなく律義に流行る。困るのは、予防接種をしていても罹(かか)るときは罹ることだ。ただでさえインフルエンザの予防接種はなんだか普通の注射より痛い気がするし、腕もしばらく痛いし、なんとなくボンヤリする。「抗体が植えられた」という自己暗示がそうさせるのか。そんな思いまでして予防接種をしたにもかかわらず発症した日には、なんと理不尽なことよ、と目に見えないウイルスを呪うばかりだ。

 インフルエンザはもちろん、普通の風邪であっても、体を休める時間がたっぷりとれればいいけれど、そうはいかないのが社会生活一般だ。私自身、先だっての舞台の東京千穐楽(せんしゅうらく)を終えた夜に突然の発熱と鼻水。地方公演まで二日休みがあったが、その二日を丸々養生しても、微熱と鼻水のまま舞台に立たねばならない日が続いた。幸いなことにインフルエンザではなかったが、点滴をして熱を下げ、そして舞台に立った。…

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