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<くらしナビ ライフスタイル>
紙パックや空き容器を使ったおもちゃ作りを考案し、広めている女性がいる。動物の絵を描き色を塗り、親子で楽しい時間が持てるうえ、世界に一つしかないおもちゃが完成。器用な彼女の手にかかれば、新聞紙も便利なグッズに大変身してしまう。
本紙「おんなのしんぶん」に連載中の女優、室井滋さんが、ある日の打ち合わせに持参したバッグに、記者は目を奪われた。「これ? 新聞紙だけで作ってるんだって。本当によくできてるの」。いったいどんな人が作ったのか。「室井さんのバッグを見て、ぜひお会いしたくて」。富山市在住の手作りおもちゃ作家、田中世津子さん(60)を訪ねると、「そんなそんな、お恥ずかしいです!」。顔を赤らめ手を振る姿はまるで少女のようだ。
きっかけは一人娘の出産だった。27歳で結婚し、ようやく子宝に恵まれたのが35歳。「1回しか子育てできないかも」。そんな思いがおもちゃ作りに向かわせた。子供と一緒に楽しめるようにと、牛乳パックなどの廃材やハサミ、セロハンテープといった家に必ずある道具で作り始めた。「たくさん遊んで壊れても惜しくない。すぐ作り直せる。ガミガミ怒らずに済むでしょ?」
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