夕日に照らされた淀川の河川敷を、常翔学園(大阪市旭区)の選手たち4~5人が1組になり、ボールを横にパスしながら駆け抜けていた。広い河川敷を利用した通称「ランパス」の練習だ。「はい、放って」「よし、ナイス」。約100メートルを10往復し終わるころには、選手たちは肩を上下にさせながら息を切らしていた。
常翔学園の花園出場は2年連続35回目となる。チームの原動力の一つになっているのが、このランパスだ。野上友一監督(58)も「体力をつけるだけではなく、単純な動作を耐え抜くことでひたむきさがつく」と話す。
府予選初戦の約1週間前から練習メニューに取り入れた。練習試合などの終盤で足が止まったり、攻め込まれたりした。終盤の粘り不足に危機感を覚えた選手たちが「このままで花園を勝ち上がれるのか」と考え、野上監督に提案した。肘井洲大(しゅうだい)主将(3年)は「この練習で、つらい時にもめげない地力がついた。だからこそ府予選を勝ち抜くことができた」と成果を感じ、仕上げの時期に入る今月上旬まで続けた。
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