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荒川洋治・評 『全訳 漢辞海 第四版』=戸川芳郎・監修

 (三省堂・3240円)

 精読すれば、森閑としたことばの光景に魅せられ、引きこまれる。それが漢和辞典だ。

 戸川芳郎監修『全訳漢辞海第四版』(佐藤進、濱口富士雄編)は二〇〇〇年の初版以降、評価の高い小型漢和辞典の六年ぶりの新版。親字一万二五〇〇。熟語八万。この第四版では和訓、地名を大幅に補充し、新たに日葡(にっぽ)辞書でのよみを加えた。たとえば平家物語、徒然草では上洛をショウラクとよむが、日葡辞書以外に記載がないのだ。以下は、初版以来の特色。訓点を除外し、括弧も最小限で引用する。

 ひとつは漢文用例すべてについて日本語訳と書き下(くだ)し文を付けたこと(漢和では初めて)。有朋自遠方来(論語)には「ともありえんぽうよりきたル」「ともノえんぽうよりきたルあり」の二つを示す(カタカナは送り仮名の部分)。書き下し文には一定の決まりはないので、二通りの格調を味わえることに。

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