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今週の本棚・新刊

『創造元年1968』=笠井潔、押井守・著

 (作品社・1944円)

 「68年」の若者反乱の時代に、当事者として活動した小説家・批評家の笠井と映画監督・演出家の押井による対談本だ。当時、笠井は高校中退の党派活動家で学生運動をするために大学へ進学、押井は反戦派高校生だった。つまり二人とも、「自己否定」を掲げた東大全共闘や、目の前の大学内の問題から運動に決起した日大全共闘といった運動の「主役」ではなかった。

 だからこそ、街頭をデモで「解放区」に変える祝祭感、その先に見えたもう一つの世界が、原風景になり、今…

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