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高校駅伝

強さの裏に地域の支え 男女同時2連覇狙う世羅

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 京都市で25日にある全国高校駅伝競走大会で、広島県代表の世羅は男女同時2連覇を狙う。男子は史上最多の優勝9回を誇る強豪だ。山あいにある地元・世羅町は高齢化が進み、人口は約1万7000人。駅伝で町づくりを進め、ケニア人留学生ら寮生活の選手たちを地域ぐるみで支えている。

 世羅の卒業生で教諭時代に陸上競技部長を務めた石原正俊さん(81)は週1回、自宅隣の男子寮に泊まって選手たちを見守る。日本人選手が帰省する時は留学生を自宅に泊め、妻暁子さん(75)が料理をふるまう。男子2年のデービッド・グレ選手は「お父さん、お母さん」と慕う。「さみしい時に2人がいてくれてうれしい。お母さんの空揚げが好き」

 世羅は1950年に始まった全国高校駅伝の第1、2回大会で優勝した。町の名は全国にとどろいたが、74年を最後に優勝から遠のいた。立て直しのため2001年、当時の校長の発案で町民らに寄付を募り、公立高では珍しいケニア人留学生を翌年から受け入れている。現在の留学生はグレ選手と女子1年のナオミ・ムッソーニ選手だ。滞在費は寄付で賄う。

 石原さんによると、当初は「留学生の受け入れまでして勝たなければいけないのか」という声もあったという。だが、結果を出し、礼儀正しくあいさつする留学生に、地元の人たちは「頑張ってね」と笑顔で声をかけるようになった。日本人選手も刺激を受け、06年に男子は32年ぶりの優勝。石原さんは「寒さが苦手なケニア人だが、雪の日でも朝早くから走る。強い情熱を持っている」と話す。

 学校近くにある修善院の神田敬州住職(53)は世羅陸上OB。寺は俊足の神様・韋駄天(いだてん)を祭り、毎年11月に靴供養をする。女子マラソンの高橋尚子さんや男子短距離の山県亮太選手らの靴を展示し、駅伝の町づくりに熱心だ。神田住職は「世羅の駅伝は戦後の物が乏しい時代に希望を与えてくれた。だから勝てない時にも応援してきた」と話す。【竹下理子】

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