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「日本のシンドラー」杉原千畝をしのび
近年、増える一方の外国人観光客たち。文化や習慣が異なるため「おもてなし」には十分な心配りが欠かせない。ユダヤ教徒の中でも特に信仰心のあつい人たちをイスラエルから受け入れている「農協観光」(東京)は、安息日の土曜日に岐阜県高山市を案内している。
江戸時代の古い町並みが残る「飛騨の小京都」を選ぶ訳は--。「観光スポットがコンパクトにまとまっていて、バスを使わずに徒歩で回れるからです」と、農協観光の林雄司・国際交流センター長は明かす。安息日には、働くことや火を使うことが教義で禁じられ、乗り物に乗ったり家電製品を使ったりしてもいけないという。
「ボケルトーブ(おはよう)」。日本3大朝市として知られる高山市の宮川朝市で昨年11月、老舗せんべい店「谷松」の店主、谷悦朗さん(45)が、公用語のヘブライ語でイスラエル人観光客たちに話しかけていた。英語や中国語など各国語のあいさつや「ゴマ」「落花生」「手作り」など商品紹介のための単語をカタカナで手書きしたメモが、レジ近くに張られている。「半年前から、観光客に教えてもらって接客に使っている。反応が…
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