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文芸時評

12月 現代文学象徴する言葉 和気藹々に欺瞞=田中和生

 長嶋有の長篇(ちょうへん)「もう生まれたくない」(『群像』)に、登場人物のひとりである大学講師が、和気藹々(わきあいあい)と授業をしていた過去の自分をふり返り、感受性の鋭い生徒に好かれなかった理由を「ダメな作品も上手な作品も一様に褒めるなんて公平じゃない、おまえは好かれたいだけだ。そのように欺瞞(ぎまん)を見抜かれた」と考える場面がある。これは文学に携わる一人物の生き方を示すと同時に、日本の現代文学のあり方を象徴する言葉だ。

 なぜなら文芸各誌にはいくつも対談やインタビューが載っているが、そこでは深刻な対立も意見の食い違いも…

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