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多摩動物公園は1961年、キリンやシマウマなど複数種の草食動物が一緒に暮らす「第一サバンナ」の東側で「ライオン園」の工事が始まった。広さ約1ヘクタールの谷状になった地形の傾斜のきつい部分を、延長約450メートル、高さ約5メートルのコンクリートの擁壁で強化する工事。壁で囲まれた谷底のエリアにライオンを放ち、人がバスに乗って観察するという前例のない構想だった。
ライオンバスの起源は、多摩動物公園初代所長・林寿郎氏の東アフリカ・ケニアへの出張にさかのぼる。51年、上野動物園に勤務していた林氏はカバやサイなどの大型動物購入のため渡航した。海外の商船会社による動物の輸送には、飼育や監視など担当者の同伴が条件だったからだ。
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