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田中角栄・光と影

/1 三国峠を越えて 貫き続けた郷土愛(その1) /新潟

蔵相時代の田中角栄氏=旧大蔵省で1965年5月28日

「列島改造」挑んだ元首相 道路整備の夢、実を結び

 国境の長いトンネルを抜けると雪国であった--。文豪・川端康成が小説「雪国」で描いたのは、深い情緒だった。だが、同じく雪深い光景を見ながら、全く別のことを考えた人物がいた。豪雪は人々に過酷な暮らしを強い、時に命すら奪う。故郷の暮らしを良くしたい--。寒村から声を上げ、政界のトップにまで上り詰めた田中角栄元首相(1918~93年)だ。角栄氏は、新幹線や高速道路網を整備し、都市部と農村の格差解消を図り、豪雪地帯に「光」をもたらした。一方で、ロッキード事件で有罪判決を受け、「金権政治」「闇将軍」と評されるなど「影」の印象も強い。角栄氏が県内に残したものは何だったのか。ゆかりの人々や土地を訪ね、光と影を追った。【柳沢亮】

 三国山(標高1636メートル)の山頂から見下ろす光景は、まさに対照的だった。群馬県側の空は雲一つな…

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