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余録

昨年、欧州連合からの離脱を決めた英国…

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 昨年、欧州連合からの離脱を決めた英国。こちらは逆の宣言をした。「島根は離脱しません」。まさか日本から……。「47番目に有名な県」の2017年版「自虐カレンダー」にある。東京から島根に移り住んだ男性が11年に手がけ、ヒット商品になった▲「山陰新幹線が先か、人類移住計画が先か」「女子会の平均年齢60歳」。地元の人が見たらムッとするものもあるだろうけれど「自虐は一部不適切ですが、違法ではありません」。どこかで聞いた言葉で切り返す▲地方創生は安倍政権の目玉政策だったはずだが、最近はあまり耳にしない。石破茂(いしばしげる)氏から代わった担当相は残念ながら目立たない。いや、そもそも国に地方創生を委ねるのは筋が違うのかもしれない▲一昨年出版された本「地域ではたらく『風の人』という新しい選択」には島根で仕事をする楽しさを見つけた男女8人が紹介されている。隠岐の島に移住し、廃校寸前の高校に全国から生徒を集めた男性や過疎の町に15万冊の在庫をそろえた古本屋の社長がいる。島根には縁のなかった人も多い▲著者の一人、田中輝美(たなかてるみ)さんは地元紙で記者をした後フリーになった。「ローカル・ジャーナリスト」という肩書で活動している。地域に風を起こして去っていく「風の人」と、地元に根付く「土の人」の両方が必要ではないかと書く。合わせて「風土」なのだ、と▲「自虐カレンダー」を手がけた男性も今は東京に戻って働いている。「島根が(自虐を)笑いにうまく昇華できているのは精神の豊かさみたいなものがあるからこそ」。地方創生は、やはり個々の人の思いと出会いにかかっている。

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