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東京2020への伝言

/4 64年五輪ポスターの男性 人生、何度でもスタート 数々の挫折、若い自分に励まされ

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五輪公式ポスターのモデルになった岡本政彰さんが孫たちとスタートダッシュする=千葉県流山市の同市立江戸川台小学校で、宮武祐希撮影
五輪公式ポスターのモデルになった岡本政彰さんが孫たちとスタートダッシュする=千葉県流山市の同市立江戸川台小学校で、宮武祐希撮影

 何度目のスタートラインだろう。1962年3月31日午後7時、東京・国立競技場。クラウチングポーズに入った25歳の若者は、思った。日没を過ぎて、気温は9度を下回っていた。前日の雨で赤土のトラックはわずかに湿り気を帯びていた。

 「位置について」のかけ声で深く息を吸う。「用意」の合図で世界は音をなくす。本番と違うのは、号砲と同時に、十数台のストロボが光ることだった。

 この日は、2年後に控えた東京五輪の公式ポスターの撮影が行われていた。千葉県流山市の岡本政彰さん(79)は、強豪「リッカー」の100メートル走の選手として、モデルの一人に選ばれていた。スタートダッシュの瞬間を狙った撮影は、20回、30回と繰り返された。

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