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健康狂想曲

健康への関心が今ほど高まっている時代はありません。あふれる情報や「健康であるべきだ」という圧力に、どこか息苦しさを感じている人もいると思います。日本人の置かれた健康をめぐる状況を探る連載「健康狂想曲」を展開します。

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健康狂想曲

序章・日本人のカラダ/4 腸健やかで心も元気に

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 <くらしナビ ライフスタイル>

 大企業に勤めるキャリア女性は通勤電車の中で腹痛や吐き気におそわれ、途中下車してトイレに駆け込む日が続いた。苦手な上司との折衝や深夜まで続く残業に苦しんでいた。下痢止めの薬をのみ、カフェインの摂取を減らしたり睡眠を十分に取ったりして、回復した。

 ●1000万人が「IBS」

 下痢や便秘、腹痛が慢性的に続く「過敏性腸症候群」(IBS)。外来患者の調査から、国民の約1割、1000万人がかかっていると推定されている。冒頭のキャリア女性は典型例だ。東北大学病院心療内科に勤める、福土審教授のもとには、全国から患者がくる。福土さんは33年間この病を研究する第一人者。「だれにでも起こり得る、現代社会に特有な病気」と話す。1日に来院する約35人のうち3分の1は、過敏性腸症候群など消…

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