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読解力向上に可能性…東大断念の東ロボくん

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東ロボくんの得意不得意
東ロボくんの得意不得意

 開発途上にある人工知能(AI)の「東(とう)ロボくん」。研究が壁にぶつかり「東大合格」を当面諦めた。元囲碁世界王者を打ち負かすなどAIの進歩は著しいが、クリアできないのは、文章の意味を理解して正答を導く「読解力」。AIがこの弱点を克服し、リベンジする日は来るのか? 【阿部周一】

 東ロボくんは、国立情報学研究所などのチームが開発した。2013年から大学入試の模試に挑戦し、改良を重ねてきた。今年度は、通信教育大手が実施した模試で、有名私立大の「MARCH」(明治、青山学院、立教、中央、法政)、「関関同立」(関西、関西学院、同志社、立命館)を、初めて合格圏内(可能性80%)にとらえた。大手予備校の東大2次試験向け模試の数学でも偏差値76.2の好成績を収め、難関突破に期待が高まった。

 だが昨秋、東大合格を一時断念。理由について、研究チームを率いる新井紀子・同研究所教授は「AIは本質的に『意味』を理解せず、文章を深く読む力に限界がある。東大に合格できるほどの成績は見込めないことが分かった」と説明する。

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