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/6 64年レスリング金・渡辺長武さん 再び五輪「生き返った」 起業失敗、プライド粉々

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昨年末に行われた全日本レスリング選手権でマットを見つめる東京五輪レスリング金メダリストの渡辺長武さん=東京・代々木第2体育館で、猪飼健史撮影
昨年末に行われた全日本レスリング選手権でマットを見つめる東京五輪レスリング金メダリストの渡辺長武さん=東京・代々木第2体育館で、猪飼健史撮影

 男性が大会役員席で双眼鏡を手に、マット上に鋭い視線を送る。昨年師走、東京・代々木であった天皇杯全日本レスリング選手権。1964年東京五輪のフリースタイル・フェザー級(60キロ台前半)で金メダルに輝いた渡辺長武(おさむ)さん(76)だ。全日本マスターズレスリング連盟の理事を務めている。

 実家は北海道和寒町(わっさむちょう)の石材商で、幼いころ数十キロの石をトロッコに積むのを手伝った。高校でレスリングを始め、中央大に進学。国内外の大会で連勝し、その強さから「アニマル」と、繰り出す技の正確さから「スイスウオッチ」と呼ばれた。

 64年10月14日の東京・駒沢体育館。渡辺さんは歓声のなか胴上げで宙に舞った。全試合で1ポイントも与えない圧巻の勝利。卓球台の上に乗り、押し寄せる記者たちに「大和魂を世界に示した」と胸を張った。23歳で世界と人生の頂点を極めた。

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