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芥川賞候補「あひる」単行本化 作家として大事な一歩に 今村夏子さん「当面は中編や短編を丁寧に」

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 <日曜カルチャー>

 作家の今村夏子さん(36)が小説集『あひる』(書肆(しょし)侃侃房(かんかんぼう)、1404円)を刊行した。昨夏の芥川賞候補になった表題作と書き下ろしの2作を収録。「大事な一歩になった」と手応えを得たという。【米本浩二】

 今村さんは2010年、太宰治賞を受賞してデビュー。受賞作「あたらしい娘(単行本化の際に「こちらあみ子」と改題)」などを収めた『こちらあみ子』(筑摩書房)は11年、三島由紀夫賞を受けた。16年、福岡市の書肆侃侃房が創刊した文芸誌『たべるのがおそい』に57枚の短編「あひる」を発表。芥川賞候補となり、受賞は逸したものの、「言葉が隠し持つ暗闇」(選考委員の小川洋子さん)を感じさせる文体の懐の深さが高い評価を受けた。

 大阪市在住の今村さんはメールで質問に答えた。単行本化までの出来事について「執筆の依頼を頂戴した時には、賞の候補になることも、1冊の本になることも、想像すらしていませんでした。私自身このような展開に驚いています。すぐに“これを1冊の本にしたい”と言ってくださった担当編集者の田島安江さんに感謝しています」という。

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