メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

漫画で解説

旧暦2033年問題の巻

1844年にできた暦に前代未聞の事態! 閏月って何?

[PR]

善蔵「大安が土曜に重なる日は…と」 善蔵さんも「六曜」を気にすることがあるようです。 「六曜」とは中国から伝わった占いの一種で、「六輝」とも言います。 「大安」は吉日、「仏滅」は凶日…「友を引く」から友引の日はは葬式を避けたり、「赤口」の日は大凶だから契約や訴訟を避けたりします。 では旧暦とはどんなものでしょうか。 1844年にできた天保暦が元です。 ところが、2033年~34年の六曜が決められないと話題になったのです。
旧暦では、新月から新月までの約29.5日を1カ月とします。 このため1年は29.5×12で、354日になります。 今の暦と11日違うため、これではだんだん季節がずれてしまいます。 そこで、「太陽太陰暦」と言って、太陽の動きも加えて月を決めるのです。 一つは「恒気法」(平気法)。 天保暦以前の決め方で、365日を24で割り、中気(偶数番目の節気)に月を割り当てていました。 「春分」などの二十四節気のことです。 中気と中気の間は約30.4日で一定です。 一方、天保暦では角度で24等分しました。 地球の北極方面から公転運動を見るのです。 360度÷24=15度となります。 「定気法」です。 地球の公転は楕円形なので、冬には速く、夏には遅く動きます。 すると、冬には中気が二つ入る月が出たり、逆に中気のない月が出たりするのです。
そこで、中気が入るべき月を定め、含まない月を「閏(うるう)月」として調節することにしました。 例えば、2014年の暦を見ると、朔(新月)は新暦の9月24日、10月24日、11月22日です。 霜降は九月、小雪は十月、冬至は十一月ですが、10月24日からの月には中気がないため「閏九月」になるのです。 問題の2033~34年の暦はと言うと、中気の二つ入る月が二つ、入らない月が三つあります。
2033年9月23日は朔と同時に秋分でもあります。 この月は「八月」。 一方、冬至は12月21日ですが、11月22日から始まる月に小雪も入るので閏月を入れられません。 旧暦が決まらないため、六曜も決められないのです。 では、どうしたら解決するのでしょうか。 3案ありますが、旧暦は1873年に廃止されたため、どれにするか決める公の機関がないのです。 天文学者やカレンダー業界で作る団体は冬至の十一月を優先する案を推奨すると発表しました。 このようにカレンダーがばらばらだと、友引なのに葬式を出したりする事態も起きそうです。 古来の暦は冬至が出発点だったそうです。 案1のように、天保暦のルールに例外があってもいいかもしれません。 善蔵さんは、結婚式は2032年までに決めることにしたようです。 随分気の長い話ですね…。

おすすめ記事

広告
毎日新聞のアカウント
ピックアップ
話題の記事

アクセスランキング

毎時01分更新

  1. 捜査員に知らされた姉の犠牲 「まさか路上生活とは」「理不尽」渋谷傷害致死

  2. 特急が踏切で軽ワゴン車と衝突、先頭車両が脱線 けが人なし 阪急神戸線

  3. 岩手県で初の死者確認 全国の感染者は13万5430人に 新型コロナ

  4. 東京・渋谷女性傷害致死 事件前日「金あげるからどいて」 容疑者、断られ立腹 殴打の袋に石

  5. 安倍前首相公設第1秘書ら聴取 「桜を見る会」前夜祭差額補てんか 東京地検

編集部のオススメ記事

のマークについて

今週のおすすめ
毎日新聞社は、東京2020大会のオフィシャルパートナーです