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混沌たる世界を問う

テロや内戦、ポピュリズムの大波にうたれ、2017年を迎えた混沌(こんとん)たる世界。我々はどこに向かうのか。各国の知性に問うた。

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混沌たる世界を問う

日本発/下 「反知性」助長した情報化 作家・冷泉彰彦氏

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 トランプ米政権の登場をどう評価したらよいのだろうか? まず世界中で連鎖しているポピュリズム現象として、英国における欧州連合(EU)離脱国民投票の可決や欧州における反移民世論の拡大などの影響は否定できない。だが、「トランプ現象」の本質はもっと別のところにある。それは、情報化社会の生み出す「陰画」ということだ。

 アメリカのIT産業は1990年代以降、ITバブルの崩壊やリーマン・ショックなどの紆余(うよ)曲折を経て独自の発展を遂げてきた。気がつくとその巨大な影響力は、産業構造や雇用のあり方を大きく変えている。

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