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混沌たる世界を問う

テロや内戦、ポピュリズムの大波にうたれ、2017年を迎えた混沌(こんとん)たる世界。我々はどこに向かうのか。各国の知性に問うた。

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混沌たる世界を問う

/8 自ら地域の将来像描け ナビル・ファハミ氏(エジプト前外相)

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ナビル・ファハミ氏
ナビル・ファハミ氏

 ドナルド・トランプ氏は米国民から「変化」を託されて、次期大統領に選ばれた。米国の外交が「トランプ流」に変化していくことは確かだ。彼の発言からは「世界で責任を分担してほしい」という思いが読み取れる。過激派やテロに強く反対しながら、欧州や中東、アジアなど各地域の国々が域内の平和と安定にもっと役割を果たすべきだと考えている。テロ対策を例に取れば、「誰がお金を払い、兵を出し、装備を供給するのか」といった議論が提起されるだろう。

 世界は今、米国一極時代が終わり、新たなパワーバランス(力の均衡)を探っている。情報や科学技術を独占することが世界的大国の権力の源だったが、情報技術の革新によって多数の国、さらには個人にまで、権力が分散するようになった。スマートフォン一つで、お金も思想も自由に国境を越えて流れていく。トランプ氏も新時代への対応を国民から期待されている。

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