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混沌たる世界を問う

テロや内戦、ポピュリズムの大波にうたれ、2017年を迎えた混沌(こんとん)たる世界。我々はどこに向かうのか。各国の知性に問うた。

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混沌たる世界を問う

/9止 「強硬な指導者」増加へ 時殷弘氏(中国人民大学米国研究センター主任、教授)

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時殷弘氏
時殷弘氏

 世界はこれまでも景気が後退すると反グローバルに振れ、2度の大戦を招いた。ただ、15世紀に始まった大航海時代以来、基本的にはグローバル化が進んできた。1989年に終わった冷戦後から2008年の金融危機までは、先進国も、改革開放でグローバル化の恩恵を受けて成長した中国も、ともに自信があり、総じて世界は安定していた。

 だが、その後、米国は神経質になり、大統領選では共和党のトランプ、民主党のサンダース候補ともに孤立主義が見られた。欧州では英国が欧州連合(EU)からの離脱を決め、移民排斥の動きが広がる。トルコではエルドアン大統領が強権化し、フィリピンではドゥテルテ大統領の反米言動が国民の喝采を受け、ロシアはプーチン大統領が西側諸国への激しい対抗姿勢を取る。中国も世論に押され対外政策で柔軟な対応が阻害されることが増…

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