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<くらしナビ ライフスタイル>
行き止まり、つまりは袋小路をこよなく愛する人たちがいる。その名も「ドンツキ協会」。防犯や防災の点から否定的に語られがちな東京都墨田区の袋小路「ドンツキ」を、街の個性として肯定的に捉え、ドンツキの研究と地位向上を目指している。
メンバーは斎藤佳会長(39)、木村吉見理事(52)、フジシロ理事(42)の3人。「ドンツキゴロゴロ」なる公式ソングやドンツキめぐりを楽しむための公式ガイドブックまで存在する。主な活動は街歩きで、現在は東京都内を中心に各地で「ドンツキクエスト」と称したフィールドワークを不定期に開いている。
一言でドンツキといってもそれぞれに個性がある。一般的な「直進型」以外にも曲がった先が行き止まりという「先折れ型」、行き止まりに見えるのに実際は通り抜けられる「股通る(マタドール)型」、向こう側に道が見えているのに通り抜けられない「蜃気楼(しんきろう)型」--。古地図を片手にドンツキの生い立ちを想像したり、変わったドンツキに名前を付けたり、めぐり方は人それぞれだ。
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