189・3センチ。これは男子テニスの世界ランキングトップ10の平均身長だ。その中で5位の錦織圭(日清食品)は178センチと最も低い。高い打点から打ち下ろすサーブは威力が増す上、手足の長さは守備範囲の広さにも影響するため、テニスでは長身選手ほど有利とされる。大柄の外国勢と互角に渡り合うため、身長の低い錦織は軽快なフットワークと巧みなショットで体格差を補い、世界トップクラスの地位を確立した。一方で勝ち上がる代償として、体への負担に悩まされている。
「他の外国選手と比べて体格差のハンディはある。体が強い方ではないので、日々のトレーニングは絶対に欠かせない」。錦織は世界トップ10に定着して以降、細部の筋肉を意識したトレーニングに力を入れ始めた。トップ選手であれば当たり前にも聞こえるが、錦織の場合はそこに2年間の悔しさが凝縮されている。
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