特集

阪神大震災

1995年1月17日に発生した阪神大震災。戦後初の大都市直下型地震が残した教訓・課題は今――。

特集一覧

阪神大震災22年

復興住宅「期限」に苦悩 転居迫られ

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
借り上げ復興住宅で暮らす吉山隆生さん。神戸市から明け渡しを求められ、提訴された=神戸市兵庫区で、望月亮一撮影
借り上げ復興住宅で暮らす吉山隆生さん。神戸市から明け渡しを求められ、提訴された=神戸市兵庫区で、望月亮一撮影

 阪神大震災の発生から17日で丸22年を迎える今も、兵庫県と神戸市など6市の借り上げ復興住宅には約2800世帯が住んでいる。だが同住宅は入居から20年で原則、家主に返還される制度だ。昨年5月12日の神戸地裁203号法廷。明け渡すよう神戸市から訴えられた男性が証言台に立った。「この家で終身、生活できると信じてきた。被災した時、まさか21年後に神戸市に訴えられるとは夢にも思っていませんでした」

 この男性は神戸市兵庫区の借り上げ復興住宅「キャナルタウンウエスト」に住む元調理師、吉山隆生さん(66)。自宅が全壊し、仮設住宅を経て1999年12月に移った。周囲の環境に慣れ、落ち着いた日々を過ごしていた。20年で返還される制度と知ったのは6年前。「入居時には書面でも口頭でも説明はなかった」と訴える。その後、85歳以上や重度の身体障害者などの継続入居は認められたが、吉山さんは対象外だった。退去を…

この記事は有料記事です。

残り776文字(全文1172文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

ニュース特集