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東京 和のたくみ

(11)海苔づくり――漁師と職人「大森の味」伝えたい

 「朝起きると、海苔(のり)を包丁でとんとことんとこ切る。周りも大半が海苔漁師だったから、あちこちから音が聞こえたよ」。元漁師の中村博さん(81)は、懐かしそうに「とんとことんとこ」と繰り返した。

 海苔がとれるのは11月半ばから2月の厳冬期。手作業が多かったため、未明の1時、2時に起きることもあった。前日に取った海苔を刻んで真水で溶き、1枚ずつ厚みをそろえて海苔簀(す)に付ける。海苔簀は夜が明ける頃に庭先に出して、天日に干す。

 海苔が傷むため、作業場は暖房を使うことができない。軒先につららが下がるほどの寒さの中、裸電球をともし、熱い甘酒を飲みながら、多い時は一晩に2000から3000枚を付けたという。スピード勝負でもある。

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