歌舞伎

寿新春大歌舞伎/しらぬい譚 襲名した右團次、惣太熱演=評・水落潔

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 「壽新春大歌舞伎」(東京・新橋演舞場)は市川右近改め三代目市川右團次襲名披露公演で、彼の息子が二代目右近を名乗って初舞台を踏んだ。昼は「雙生(ふたご)隅田川」の通しで、右團次の師匠の猿翁が初演した「猿之助歌舞伎」の一つ。「梅若丸伝説」を素材に、人間と天狗(てんぐ)の世界が入り交じって展開するスペクタクルで、右團次は梅若丸を殺したことを悔やみ切腹して天狗になる惣太を熱演し、最後に家の芸の「鯉つかみ」を見せる。海老蔵、猿之助、中車らが共演し、梅若丸の右近が6歳とは思えぬしっかりした演技で初舞台を飾った。

 夜の最初は「義賢(よしかた)最期」。海老蔵の義賢の壮烈な立ち回りが見もの。中車らが共演。「口上」を挟み「錣引(しころびき)」。源平合戦で有名な逸話を仕組んだ狂言で、右團次と梅玉が歌舞伎の絵画美を見せた。最後は「黒塚」で猿之助が鬼女のさまざまな思いを丁寧に踊り分けた。右團次、猿弥らが共演。

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