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的川博士の銀河教室

431 世界最小の打ち上げロケット

段目だんめ点火てんかできず

 1がつ15日午前にちごぜん33ぷん鹿児島かごしま内之浦うちのうらのロケット基地きちから、ちいさな衛星えいせい搭載とうさいしたSS-520ロケット4号機ごうきげられました。世界最小せかいさいしょうげロケットとして注目ちゅうもくされましたが、1段目だんめ途中とちゅうから機体きたい状態じょうたいるためのデータがられなくなりました。そのため、2段目だんめのロケットに点火てんかできず、衛星えいせい軌道きどうせることができませんでした。

     日本にっぽん宇宙活動うちゅうかつどうはもともと、科学研究かがくけんきゅうおこな宇宙科学研究所うちゅうかがくけんきゅうじょISASアイサス)と、生活せいかつ直接ちょくせつつながる活動かつどうおこな宇宙開発事業団うちゅうかいはつじぎょうだんNASDAナスダ)という二本立にほんだてですすめられていました。それが、20世紀せいきすえにそれぞれの上部機関じょうぶきかんであった文部省もんぶしょう科学技術庁かがくぎじゅつちょうとが一緒いっしょになって文部科学省もんぶかがくしょうとなったので、ふたつの宇宙機関うちゅうきかん統合とうごうされ、2003ねん10がつあらたに設立せつりつされたのが、現在げんざいJAXAジャクサ宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこう)です。

     宇宙科学研究所うちゅうかがくけんきゅうじょではJAXA統合ジャクサとうごうのはるかまえ、1950年代ねんだいから、科学観測かがくかんそくのための機器きき搭載とうさいした小型こがた観測かんそくロケットを開発かいはつしてげていました()。そのなか一番新いちばんあたらしい観測かんそくロケットがS-520ロケット(単段式たんだんしき)で、これに2段目だんめをつけてもっとたかぶように改良かいりょうしたのがSS-520というロケットでした。

     世界せかい超小型衛星ちょうこがたえいせい製作せいさくして、さまざまな用途ようとをもってげることが、最近さいきんさかんになってきていることはっているでしょう。そのため、大型おおがたのロケットにおおきな衛星えいせいせてげるさいに、「ついでに」ちいさな衛星えいせい相乗あいのりさせてげることが、各国かっこくおこなわれるようになっています。しかしやはり小型衛星専用こがたえいせいせんようのロケットを開発かいはつして、世界せかい需要じゅよう臨機応変りんきおうへんこたえたいものだと、なが努力どりょくかさねられました()。今回こんかいの4号機ごうきはそのゆめをかなえるためのもので、うえにもうひとつロケットモーターを装備そうびして3段式だんしきにし、衛星えいせい軌道きどう投入とうにゅうする能力のうりょくたせました。やすつくるために民生部品みんせいぶひんをいくつも使つかっています。

     4号機ごうきは、全長ぜんちょう9.8メートルで、まさに世界最小せかいさいしょう人工衛星打じんこうえいせいうようロケットです(写真しゃしん)。最初さいしょ順調じゅんちょう飛行ひこうしていたのですが、残念ざんねんながら原因究明げんいんきゅうめいうえ再挑戦さいちょうせんすることになります。ちいさくても衛星えいせい軌道きどう投入とうにゅうするにはいろいろな性能せいのう必要ひつようなことは大型おおがたロケットとわりがありません。あらためて衛星軌道達成えいせいきどうたっせいむずかしさをおもらされましたね。つぎ期待きたいすることにしましょう。


     ★的川泰宣まとがわやすのりさん

     ながらく日本にっぽん宇宙開発うちゅうかいはつ最前線さいぜんせん活躍かつやくしてきた“宇宙博士うちゅうはかせ”。現在げんざい宇宙航空研究開発機構うちゅうこうくうけんきゅうかいはつきこうJAXジャクサA)の名誉教授めいよきょうじゅYAヤック顧問こもん、「KU-MAクーマ名誉会長めいよかいちょう、「はまぎんこども宇宙科学館うちゅうかがくかん館長かんちょうつとめる。


    日本宇宙少年団にほんうちゅうしょうねんだん(YOUNG ASTRONAUTS CLUB-JAPAN)

     宇宙好うちゅうずあつまれ!! http://www.yac-j.or.jp

    NPO法人ほうじん ども・宇宙うちゅう未来みらいかい(KU-クーマA)

     宇宙教育うちゅうきょういくサポーターあつまれ!! http://www.ku-ma.or.jp

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