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ぶんかのミカタ

関西フォーク半世紀/上 「下手でいい、伝わるなら」の火=フォーク歌手・中川五郎

1968年に京都府大山崎町で開かれた第3回関西フォークキャンプで歌う筆者の中川五郎=筆者提供

 「下手もうたのうち/下手も味のうち/下手でもいいじゃないですか/みんなに伝わっていくならば」

 これは去年の暮れに発表された笠木透と雑花塾のCD文庫『これがすべての終りとしても』に収められている「下手もうたのうち」の出だしの歌詞だ。2014年12月にこの世を去った笠木さんが残した歌詞に佐藤せいごうさんが曲をつけて歌っている。笠木さんは1969年から71年まで毎年、岐阜県で開かれた中津川フォーク・ジャンボリーの中心人物で、70年代には我夢土下座(カムトゲザ)、90年代中ごろからは雑花塾を率いて歌を作り歌い続けた。日本のフォークソングを語る上でとても重要な存在だ。

 笠木さんが残した「下手でもいいじゃないですか/みんなに伝わっていくならば」というフレーズこそが、60年代後半に関西を中心に始まり、日本中に広がっていった日本語で歌うフォークソング、いわゆる関西フォークを端的に言い表しているとぼくは思う。最初はただかっこいいからとアメリカのフォークソングを英語でまねするだけだったかもしれないが、やがてウディ・ガスリーやピート・シーガー、ボブ・ディランらが作って歌う…

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