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漫画で解説

耐性菌って何?の巻

抗生物質入りのせっけんやシャンプー、米国では販売禁止に

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風邪や食中毒予防のための手洗いに、薬用せっけんを使う人も多いかもしれません。 その薬用せっけんが米国で販売禁止になるのはをご存じでしょうか。 理由は、通常のせっけんと比べて感染症予防効果が高いという証拠がなかったためです。 薬用せっけんと普通のせっけんは、何が違うのでしょうか? 薬用せっけんには抗生物質が入っています。 「抗菌剤」とも言います。 米食品医薬品局(FDA)は「トリクロサン」「トリクロカルバン」など19成分が入った製品の販売を禁止します。
人間の皮膚には、「常在菌」や「一過性菌」などの細菌が付着しています。 常在菌は表皮ブドウ球菌、アクネ菌、黄色ブドウ球菌など。 一過性菌は赤痢菌やO157などです。 薬用せっけんは、「常在菌」も除去します。 医薬品医療機器法(旧薬事法)では、薬効成分を基準値以上含む場合に「薬用」表示を認めています。 FDAはこれらの製品を使い続けると、抗生物質の効かない耐性菌が出る可能性もあると指摘しました。 最も古い抗生物質は、1929年にフレミング博士が発表した「ペニシリン」です。 抗生物質はかびなどから作られ、他の微生物の増殖を抑えたり殺したりします。 しかし、抗生物質の攻撃に耐える細菌は自然状態でも存在しています。 抗生物質を使いすぎると、普通の細菌は死んでしまいますが、耐性菌が増えたり、細菌が進化して耐性を得たりするのです。
複数の抗生物質が効かない細菌を「多剤耐性菌」、更に進化してほとんど効かなくなったものを「スーパー耐性菌」と言います。 でもなぜ、それほど抗生物質が多用されているのでしょうか? 「念のため」「予防用に」と処方することや、病気予防や成長促進のため食用の牛や鶏に使われることもあるのです。 家畜用の抗菌性飼料で耐性菌が発生し、接触したり、食べたりすることによって人間に伝播します。 怖いのは、病院で患者が次々に耐性菌に感染し重症化する院内感染です。 米国では年間約200万人が感染し、2万3000人が死亡しています。 世界保健機構(WHO)も世界的な拡大に警告を出しました。 対策はないのでしょうか? 日本政府は20年度に抗生物質の使用量を3分の2に減らす目標を掲げています。
私たちも、普通の風邪なのにむやみに抗生物質の処方を求めないよう意識を改めなければいけませんね。 では、薬用せっけんはどうなるのでしょうか? 厚生労働省は、17年9月末までに19成分を含まない製品に切り替えるよう通知しました。 ただしシャンプーや歯磨き剤、医療施設は対象外です。 普段の手洗いは普通のせっけんで念入りにすれば十分。 その後、消毒用アルコールをすりこめば効果的です。 しかし、カゲマルは大量に薬用せっけんを買ってしまいました。 ダリア先生が自分のクリニックで少し引き取ってくれるようです。

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