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『混沌と抗戦 三島由紀夫と日本、そして世界』 編著者代表・井上隆史さん

 (水声社・5400円)

 三島由紀夫が東京・市ケ谷の自衛隊駐屯地で覚悟の自決を遂げたのは1970年11月25日。その9カ月前の肉声を録音したテープの存在が先日明らかになったが、それも三島による自作自演、周到な計画によるものではなかったか、と思わせるような時代の空気感である。自衛隊の役割を大きく変える安保法制、天皇の退位問題、世界で後を絶たないテロとナショナリズムの台頭--。「人間、ごまかしてね、生きていくことは耐えられない」と語った鬼才が現代に生き永らえていたならば、どんな言葉を発したろうか。

 本書は生誕90年・没後45年の一昨年11月に開かれた三島に関する日本初の国際シンポジウムにおいて、内外研究者ら30人余の発言をまとめた記録集だ。二段組み、計462ページに及ぶ大部である。これほどまでに議論が熱を帯びたのはなぜか。

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